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第65回有馬記念(クロノジェネシスの評価)


さて、今回はクロノジェネシスは信頼できるのかというお話です。

クロノジェネシスを語るにあたって宝塚記念の圧勝は避けて通れません。
むしろあの圧勝が現在1番人気の理由でしょう。

一般的に宝塚記念と有馬記念の関連性は高いと言われています。
実際にそうなのか、2007年以降の宝塚記念1着馬が同年の有馬記念に出走した場合の成績を見てみると
◆レース名別集計
本レースより後の同年全レース
集計期間:2009.12.27 ~ 2019.12.22
ソート:着別度数順
---------------------------------------------------------------------------------------------
レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
---------------------------------------------------------------------------------------------
有馬記念G1 2- 0- 2- 1- 1- 3/ 9 22.2% 22.2% 44.4% 118 76
---------------------------------------------------------------------------------------------
あれ?ぶっちゃけ言われるほどでも・・・。って印象ではないでしょうか。



そして、好走できる宝塚記念馬とできない宝塚記念馬の違いは何なのか
これ仮説を見つけました。
まずは、有馬記念と宝塚記念の平均レースラップの比較グラフをご覧ください。
2020有馬記念14

当たり前ですが、有馬記念の方が中間のペースが緩く、後半5Fは速いです。
ついでに申し上げるなら最後の1Fも大きく失速してませんので、よく聞く「中山の急坂が~!」っていうのもあまりレースラップに影響を与えていないのは明白です。
一方宝塚記念は、前半がかなり速く、中間もあまり緩まず、最後に少し加速が入るけど、全体的に遅いラップが続きます。

さて、これを踏まえて今から宝塚記念のレースラップを各々の年毎に見ていきます。

■2019年・2017年の比較
2019年 リスグラシュー >有馬記念1着
2017年 サトノクラウン >有馬記念13着
2020有馬記念15

グラフをご覧ください。
赤い線 リスグラシュー  ⇒オレンジ色の補助線
青い線 サトノクラウン ⇒薄いブルーの補助線
※補助線は後5F目と後2F目を結ぶ直線です。
有馬記念で好走したリスグラシューはオレンジ色の破線を見て欲しいのですが、右肩下がりですよね。
有馬記念で凡走したサトノクラウンは薄いブルーの破線ですが、右肩上がりですよね。
先ほど有馬記念は宝塚記念よりスローで上りも速いと説明したばかりです。
果たしてこれは偶然でしょうか。
次を見ていきます。

■2018年・2016年の比較
2018年 ミッキーロケット >有馬記念4着
2016年 マリアライト > 前年の有馬記念で4着
どっちも有馬記念で惜しいレースです。
2020有馬記念16

2頭ともやや右肩下がりですよね。
先ほどのリスグラシューはもっと角度が急でした。
でも、右肩下がりのレースラップで勝った2頭は有馬記念では4着と惜しい着順です。

■2013年・2012年
2013年 ゴールドシップ > 有馬記念3着
2012年 オルフェーヴル > 有馬記念1着
ゴールドシップって有馬記念で好走していたイメージがありますが実際には1着になったのは(ブーストのある)3歳時だけで、4歳3着、5歳3着って人気を裏切っているんですよね。
2020有馬記念17

ゴールドシップは右肩上がりで、オルフェーヴルは右肩下がりです。



■2011年・2009年
2011年 アーネストリー >10着
2009年 ドリームジャーニー >1着
2020有馬記念18

どちらも右肩下がりの補助線になっていますが、アーネストリーは負けてドリームジャーニーは勝っています。
アーネストリーの年は2着のブエナビスタは有馬記念が引退レースで7着に負けています。
3着のエイシンフラッシュが有馬記念で2着ですね。
これを同判断するかですが、最初の3Fがめちゃくちゃ速いんですよね。
レコード決着でもあったし
これが有馬記念で負けた原因かなと思ってます。
(ブエナは疲労かも)
角度もドリームジャーニーより緩やかですしね。

個人的な結論としては、後半5F目と後2F目の傾斜が右肩下がりの角度のレースで勝った馬は、有馬記念でも好走すると考えたいです。

さて、今年の宝塚記念ですが
2020有馬記念19

一応右肩下がりです。但し傾斜は緩いです。
なので全くリンクしないわけではないと思いますが、1番人気にふさわしいか言われると疑問が湧きます。
上で紹介した4着だったミッキースワローやマリアライト的な傾斜に見えます。
大阪杯でも2着なので適性はあると思ってます。

個人的なイメージでは
1着はまずないだろう
2着も怪しいのでは?
3着なら可能性ありそう

な感じです。
消すことはできませんが3-4着あたりが最有力な気がします。


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