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中山芝1800mの攻略のヒント


フローラSの分析記事の一つでフラワーCを題材にしようかと思ったんですが
中山芝1800mというコースが非常に面白い特徴を持っている事がわかったので、
紹介しておきます。

コロナのおかげなのか、分析時間がたっぷりあるおかげです。



フローラSのステップレースとしては
◆前走レース名別集計
集計期間:2009. 4.26 ~ 2019. 4.21
ソート:着別度数順
-----------------------------------------------------------------------------
前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率
-----------------------------------------------------------------------------
フラワーG3 2- 3- 3- 1- 3- 14/ 26 7.7% 19.2% 30.8%
君子蘭賞500* 2- 2- 1- 2- 2- 7/ 16 12.5% 25.0% 31.3%
未勝利・牝 2- 0- 0- 0- 2- 15/ 19 10.5% 10.5% 10.5%
500万下・牝* 1- 1- 1- 1- 0- 1/ 5 20.0% 40.0% 60.0%
500万下* 1- 0- 1- 0- 1- 12/ 15 6.7% 6.7% 13.3%
アネモネ 1- 0- 0- 1- 0- 4/ 6 16.7% 16.7% 16.7%
福寿草特500* 1- 0- 0- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
ゆきやな500* 1- 0- 0- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
ミモザ賞500* 0- 2- 0- 0- 1- 22/ 25 0.0% 8.0% 8.0%
未勝利 0- 1- 1- 0- 1- 6/ 9 0.0% 11.1% 22.2%
毎日杯G3 0- 1- 0- 0- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0%
白菊賞500* 0- 1- 0- 0- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0%
クイーンG3 0- 0- 2- 1- 0- 6/ 9 0.0% 0.0% 22.2%
フリージ500* 0- 0- 1- 0- 0- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0%
梅花賞500* 0- 0- 1- 0- 0- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0%
忘れな草 0- 0- 0- 1- 0- 6/ 7 0.0% 0.0% 0.0%
-----------------------------------------------------------------------------
フラワーCが最も好走馬を輩出しています。

そこで、フラワーCでどんな競馬をしていた馬が好走するのか調べました。

<2019年>
2020フラワーC01

赤い着順の表示はフローラSの着順です。
つまり
シャドウディーヴァ フローラS2着
ジョディー フローラS3着
だったという事です。

結論から申し上げると、青い補助線がV字型をしてます。
この場合は、先行馬有利だったレースと覚えてください。

なので、差して4着のシャドウディーヴァは展開に泣いたと判断します。
それがフローラSでの巻き返しにつながっています。
先行したジョディー フローラS3着ですが、これはフローラSがスローの前残りだったからです。
実際その後のオークスではシャドウディーヴァ6着、ジョディー14着です。
ちなみに先行して1着のコントラチェックもオークスでは9着(3人)です。


<2018年>
2020フラワーC02

今度は青い補助線が右肩上がりです。
この場合は差し馬有利と覚えてください。

先行して3着のノームコアは次走フローラSでも3着(5人)に好走しました。
より後ろから差していたウスベニノキミが、6着のファストライフにフローラSで着順を逆転されているのも
納得ですね。
そして1着のカンタービレも4番手から1着でした。
次走オークスは大敗してますが、ローズS1着(5人)、秋華賞3着(3人)は、このフラワーCSで能力を示していたとも言えます。
※ノームコアも紫苑Sを勝って、その後ヴィクトリアMまで勝ってます。

どうですか、簡単でしょう。

<2017年>
2020フラワーC03

この年はファンディーナがー0.8秒ちぎっているので、補助線は2着からにしています。
そして青い補助線が右肩上がりなので、差し馬有利だったという事になります。

となると3着のドロウアカードが強い競馬をしていたことになります。
この馬は次走忘れな草賞で3着です。
次に先行していたのはハナレイムーンですが、次走こそ1勝クラスで4着に負けていますが
2走後1勝クラス>3走後2勝クラスを連勝しています。

この年はファンディーナ以外は、弱メンだったと言える年でしょう。
※ファンディーナに勝てないと有力馬が回避したのかも

<2016年>
2020フラワーC04

この年は、V字型でも右肩上がりでもありません。
しかし、どちらかと言えば右肩下がりな感じです。
ならば前有利なのではないかと推測できます。
この年も全体的にレベルが低く、次走めぼしい成績を残した馬はいません。

しかし、ちょっと注目したいのは12着にヴィブロスがいます。
その後の活躍を思い出すとこの成績は信じられない惨敗ですが
休み明け チューリップ賞 12着 414kg
2週後 フラワーC 12着 406kg
恐らくですが、馬格が無いのでチューリップ賞の消耗が抜け切れていなかったのではないかと考えられます。
この後、休みを挟んで秋華賞1着まで一気に駆け上がります。


とここまでなら、フラワーCの分析記事としてまとめて終了なのですが
この後、もっと興味深いケースをご紹介したいと思います。


フラワーCの最大の穴馬激走は17年モズカッチャン(1着 12人)でしょう。
この馬は全く人気無かったのですが、前走が1勝クラス中山芝1800mなんです。

その時のレースラップはこちら
2020フラワーC05

馬場差もあると思うので一概に言えませんが、少なくともその後フローラS(G2)1着>オークス(G1)2着の馬のレースラップには見えません。
12人気と低評価だったのもうなずけます。

これを位置取りと上り順位のグラフで見てみます。
2020フラワーC06

基本的には青い補助線は右肩上がりに見えます。
つまり差し馬は有利なレースだったという事です。
結果的にこのレースは次走以降を見ると1-2着だけ強かったレースです。
なので、実際は青い補助線は左側は破線のような推移でみるのが正しかったと思います。

モズカッチャンは青い補助線からの乖離、赤い補助線からの乖離から見ても相当強いレース(展開的に不利)をしていたのがわかります。フローラSで本命にできるとはいいませんが、押さえる程度には評価できたかなと思います。


次に同じように前走3歳1勝クラス中山芝1800mからフローラSに出走して1番人気で5着に負けた馬がいます。
ビッシュです。
レースラップは先ほどのモズカッチャンのグラフに併記してます。
少なくとも、モズカッチャンのレースよりははるかに優秀なレースラップに見えます。

そしていつものグラフで見てみると
2020フラワーC07

青い補助線が右肩上がりのグラフですから、差し馬有利です。
ビッシュは差して勝ってますから、展開の優劣通りに勝ったという事になります。
なので、フローラSで1番人気に支持されるほどの信頼性があったかどうか微妙です。

どうですかね?
面白くないですか?


もう一つ紹介しておきます。
2020フラワーC08

なんのレースかわかりますか?
皐月賞17人気で4着に激走したウインカーネリアンのレースです。
V字型ですが、変形でかなり左寄りです。
明らかに前残りのレースですね。
ウインカーネリアンは、4角3番手から1着です。
これだけなら全く評価できませんが、上り1位なんですよね。

前残りで上りの遅い馬が上位を占めるなじゃ、唯一上り1位でしかも2着をー0,4秒離してます。
少なくともこのメンバーでは抜けていたのがわかります。

なら弱メンなのかというと2着のサクラトゥジュールはジュニアCで3着です。
今年のジュニアCはレベルが高ったと申し上げていた記憶があります。
その理由は中山芝1600mで1.33.4の速い勝ちタイムを先行して好走しているから。
1着サクセッションはスプリングSで3着です。
桜花賞のスマイルカナも同じデータの該当馬でしたね。

まあ、ここまで書いても皐月賞で買えるかと言われると買えないですけどね。

ここまでで私が言いたいのは、中山芝1800mというのは、展開の影響が大きく
(レースラップ等で)強さが非常にわかりにくいコースなのではないかという事です。

そして低い評価の馬が、次走激走することが多いんじゃないかと。
この分析、来週から東京開催が始まりますが、未勝利の中山芝1800m組から穴馬がいないか探してみようと思ってます。




あ、忘れてました。
今年のフラワーCのグラフはこうなります。
2020フラワーC09

みなさもじっくり考えてみてください。






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テーマ : 競馬【各種分析】
ジャンル : ギャンブル

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時々つぶやいてます。
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