第80回皐月賞(その他のレース)
人気3頭以外のステップレースを見ていきます。
先に話しておきたいのが、本日の中山は不良馬場で
明日もし回復したとしても、恐らく時計のかかる馬場には違いないという事です。
そしてサリオスもコントレイルも先行力のある有力馬で、恐らく早めに先頭にプレッシャーをかけてきそうだと考えています。
従って、現時点では前回の記事でパターン分けした分類でいくと
瞬発型ではなく、持続型のレースになりそうだと思っています。
その場合、重賞を勝ち切る決め手のある馬ではなく、ジリ脚の馬が紛れ込む可能性があると考えています。
■若葉S
意外と皐月賞好走馬を出しているこのレース
今年は1.58.6という速いタイムの決着でしたがどうでしょうか。
まず、大前提として2007年以降
皐月賞で好走した若葉Sの馬は、その前に(レベルの高い)OP特別・重賞実績がありました。
ヴェロックス 若駒S1着
ウインフルブルーム 朝日杯3着 シンザン記念2着
ワールドエース 若駒S2着 きさらぎ賞1着
ヒルノダムール ラジオNIKKEI杯4着 若駒S1着
トライアンフマーチ ※下記参照
ヴィクトリー ラジオNIKKEI杯2着
トライアンフマーチだけ未勝利勝ちの実績のみですが
同レースの3着馬 トップカミング(シンザン記念3着 共同通信杯3着)
でした。
しかも差し決着の中で唯一先行して掲示板に残っていました。
まあ、この年はクラッシックのレベルも低かったので、好走できたという面もあったかもしれません。
馬場改装以前の01以降年だと06年フサイチジャンク(前走若駒S1着)がいます。
やはり若駒Sの実績か重賞実績が必要なのがわかります。
そして今年は、重賞どころか、1勝クラス1着の実績馬すらいないメンバーでしたので
皐月賞での好走は難しいと思います。
■スプリングS

今年のレースラップはキタサンブラックが勝った年に非常によく似ています。
実は過去のスプリングSのレースラップ分析記事で、後3F目から11秒に突入した年の先行していた馬は皐月賞で好走しやすいという傾向を紹介してます。
<後3F目から11秒台の年>
20年 ヴェルトライゼンデ 5-5-4-4 2着 ⇒?
15年 キタサンブラック 2-2-2-1 1着 ⇒皐月賞3着
05年 トップガンジョー 5-5-4-2 3着 ⇒皐月賞10着
04年 ダイワメジャー 2-2-2-2 3着 ⇒皐月賞1着

上り3Fの速い馬が順当に上位に来ている点とレースラップを複合して考えると
このレースは瞬発力を問われたレースで、恐らく皐月賞とはつながらないレースだと判断しました。
但し、1-2着の2頭はキンシャサノキセキ産駒とドリームジャーニー産駒で
瞬発力戦向きの血統ではないんですよね。
この血統で、この右下下がりのレースラップを勝ったという事は
本番ではもっとパフォーマンスを上げてくる可能性もあると考えられます。
■共同通信杯

今年は波形はイスラボニータが勝った年に似ています。
着目点は後3F目がトップスピードになったラップだと思います。
そして次の条件で調べてみました。
直線の長い東京で後3Fがトップスピードになった年の先行馬
<後3Fがトップスピードになった年>
14年 イスラボニータ 4-3-4 1着⇒皐月賞1着
12年 ゴールドシップ 4-3-4 1着⇒皐月賞1着
ディープブリランテ 1-1-1 2着⇒皐月賞3着
09年 トーセンジョーダン 2-3-3 2着⇒故障して1年間近く休養もその後天皇賞秋1着
04年 アポインテッドデイ 2-3-3 2着⇒皐月賞10着
20年 ビターエンダー 2-1-1- 2着⇒?
ダーリントンホール 4-3-3- 1着⇒?
今年はビターエンダーが気になります。
この馬未勝利勝ち後に京成杯に挑戦して4着
格上挑戦でクラス慣れしてなかったと考えると
その次にこの共同通信杯できつい展開で2着に粘ったのは評価できるのではないかと。
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