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第80回皐月賞(2つのパターン)


どうやら、皐月賞には大きく分けると2つのパターンがあるらしい。

皐月賞に関してはかなりいろいろな角度から分析したつもりでしたが
まだまだ理解してない事があるんですね。

※過去記事も参考になると思います。
  特にトライアルレースのレースラップの見方とか。


過去の皐月賞のレースラップと、上位に来た馬の実績を調べたところ、面白いことに気が付きました。

①2019年と2018年の皐月賞
この2つの年の対比が対照的で一番わかりやすいです。
2020皐月賞11

右肩上がりの失速系のラップと右肩下がりの瞬発系ラップであることがわかります。
そして出走馬の実績を調べると
2020皐月賞12

①重賞上り4位以下で4着以内(2歳11月以降)

瞬発型の2019年の上位馬は、重賞を勝った馬が占めています。
失速型ラップだった2018年の上位には①の欄に「〇」が付いている馬が上位に来てます。
1-2着は重賞勝ちの無い馬です。

②2017年と2016年の皐月賞
2020皐月賞13

敢えて言うならどっちが瞬発(加速)力が問われ、どちらがスピードの持続力が問われたと思いますか?
私の見解は、前半のペースや、中間の山など判定ポイントはいくつかあると思いますが
やはり後3Fのスパートになっている2016年(ディーマジェスティ)がより瞬発力が問われ
後4Fのスパートになっている2017年(アルアイン)はよりスピードの持続力が問われたんじゃないかと思います。
最後の2F⇒1Fの失速具合も2017年の方が上ですしね。

その観点で実績を見ていきます。
2020皐月賞14

スピードの持続力が問われたと評価した2017年は、3着に重賞勝ちの無い馬が入ってます。
そして①の欄が「〇」です。

瞬発力がより問われた評価した2016年は全て重賞1着馬が勝っています。

ここまで整理すると
■瞬発型 2019年 1-4-3人気決着(4着2人)
       2016年 8-3-1人気決着(4着2人)
■スピード持続型 2018年 7-9-8人気決着(4着2人)
            2017年 8-4-12人気決着(4着13人)
どうですかね?


もう少し見てみます。

③2015年と2014年の皐月賞
2020皐月賞15

これも比較的わかりやすいですね。
ドゥラメンテの年が瞬発型で、イスラボニータの年がスピードの持続力が問われたと思われます。

実績を見ると
2020皐月賞16

どちらも重賞勝ちの無い馬が1頭いますが、
ドゥラメンテは、前にも申し上げた通りキンカメ産駒の東京1800mの苦手パターンで、皐月賞2着のリアルスティール相手に取りこぼしただけで、未勝利戦のラップから絶賛してましたし、皐月賞の強烈な脚やダービー制覇を見てもじり脚馬ではないですよね。

対してウインフルブルームは
朝日杯 3着
シンザン記念 2着
若葉S 3着
典型的なジリ脚馬ですよね。

一つ申し下ておくと2015年(瞬発型)は3-2-4人気決着で、相変わらず固いですが
2014年も2-1-8人気決着と比較的固い決着です。(5着は15人気ですけどね)

私が2つのパターンがあるのではないかと申し上げた意味がごりかいいただけましたでしょうか。

結論から申し上げれば、皐月賞の予想をする上で
このどっちのタイプの皐月賞になるのか、見極めることが非常に重要になってきます。

私の個人的な意見ですが、レースラップは2つの要素から出来上がると思っています。
<レースの前半から中盤>
逃げ・先行馬によって決定
以下の場合はハイペースになりやすい
・人気を背負った強力な馬が逃げ馬にいる
・先行できそうな馬が多数いる
・距離延長の先行できるタイプの馬が多数いる

<レースの後半>
人気(実力)馬が押し上げることで決まる
以下の場合はスパートが速くなり、底力が問われるようになります。
・実力馬が速めのスパートをかける(能力があって手ごたえが良いので)
・実力のある馬が先行馬にいる

逆に人気(実力馬)が追い込み脚質だと、先頭に追い付くまでに時間がかかるので
逃げ馬のスパート位置は遅くなります。


過去のレースも上記の点に留意してみると、何となくハイペースになった理由、スローだった理由がわかると思います。

個人的な経験では本当に強い馬がレースに出ると底力を問われる流れになります。
※なのでサートゥルナーリアは、世間の評判程個人的には評価してません。


さて、今年はどうなるかを予想すると・・・。
おっと誰か来たようだ。


次回に続きます。

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