第64回有馬記念(有馬記念向きの馬)
次の表をご覧ください。

上記の表は過去10年間の有馬記念3着以内に入った馬について
次の3つの条件で調べたものです。
①2000m重賞実績があるかどうか
②昨年の有馬記念で3着以内の実績
③菊花賞でー0.3秒以上勝ち&上り2位以内
過去10年の3着以内馬30頭中、上の3つの条件のどれにも合致しなかったのは
赤字で馬名を表記した4頭だけです。
なかなかの合致率ですが、合致していない馬が少数ですがいるのも事実です。
またリピーターの馬が多いこともわかります。
※10年中7回発生
リピーターの馬が多いという事は、何かしらそのレースに向いた特性があるという事だと思います。
そこで17年クイーンズリングに注目してみました。
この馬は面白い経歴を持っていて
17年エ女王杯 7着
16年エ女王杯 1着
17年府中牝馬S 4着
16年府中牝馬S 1着
単に17年に衰えたのなら有馬記念で好走はできないはず
この2つの同じレースを好走した年と凡走した年を比較すれば、有馬記念向きの特性が掴めるのではないでしょうか。
■エ女王杯

■府中牝馬S

みなさんお分かりになりましたか?
個人的な見解ですが
2つともクイーンズリングが勝ったレースの方が「スパートが長い」という事が言えるんじゃないかと思います。
エ女王杯ですがクイーンズリングの勝った年は後5Fからのスパートになっています。
モズカッチャンの年は後3Fのスパート戦で、どちらかと言えば一瞬の切れ(加速力)が問われたレースではないでしょうか。
そう言えば有馬記念はステイゴールド産駒の好走率が高いですよね。
ステイゴールド産駒の特徴とも合致しないですかね。
府中牝馬Sも2レースともスパートは後3Fからですが
クロコスミアが勝った年の方がよりスローからのトップスピードを競うラップになっているのがわかります。
そういう視点で見ていくと
15年1着のゴールドアクターもア共和国杯ではなく、2走前の1600m万のレースが

57.5kgを背負い3番手を先行して、最後まで速いラップのこのレースで上り1位で1着という事から
バテない脚を持った馬と判断すべきだったのかもしれません。
同じく15年2着サウンズオブアースは
同年の日経賞(有馬記念と同じコース)で

後5F目から11秒台に突入するロングスパート戦を上り1位で4着でした。
これぞまさしく切れ負けのバテ無い脚ではないでしょうか。
中山内回りコースなので、バテ無い脚という結論は当たり前と言えば当たり前なのですが
何となくそう思うのと核心をもってそれをベースに好走しそうな馬を探すのでは違うような気がします。
次回は出走馬のレースを振り返り、有馬記念で好走しそうな馬を探してみたいと思います。
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