第71回農林水産省賞典阪神ジュベナイルフィリーズ(3強はどれが強いのか)
自分的にはリアアメリアが一番弱いと思っています。
まずリアアメリアの前走アルテミスSとクラヴァシュドールの前走サウジRCが東京1600mなので比較してみます。
■アルテミスS

昨年のシェーングランツが勝ったレースは後ろにいた馬が有利だったレースと分析して
ビーチサンバをシェーングランツより上に評価しました。
結果的にそれは正解でした。
今年は明らかにスローの瞬発力戦です。
これを差して勝っているので、着順以上に強い内容だったと思います。
■サウジRC

前半はやや平均より遅めですが、後半はロングスパートの底力を問われる内容になっています。
前半が少し遅いですが早めのスパートで先行馬にも負荷がかかっているので、割と能力通りに決まったレースではないでしょうか。
この2つのレースラップを比較します。

ちなみに馬場差を参考にしているサイトではほぼ同じ馬場差です。
あきらかにサウジRCの方がレベルが高いです。
サウジRCの予想記事にも書きましたが、このレースは年々レベルが上がっています。
<サウジRC 勝ち馬>
2019年 サリオス
2018年 グランアレグリア
2017年 ダノンプレミアム
2015年 ブレスジャーニー
<アルテミスS 勝ち馬>
2019年 リアアメリア
2018年 シェーングランツ
2017年 ラッキーライラック
2016年 リスグラシュー
2015年 デンコウアンジュ
また両馬の新馬戦も見てみます。
■クラヴァシュドール

馬場差はビーチサンバのレースがー0.5/Fでクラヴァシュドールが-1.9/Fなので、クラヴァシュドールの方がかなり高速馬場です。
レースラップ自体は、明らかにクラヴァシュドールの方が上です。
※馬場差を考慮すると判断が難しいです。
ちなみに9月阪神1600mの新馬を勝った至近の20頭の次走成績は
◆クラス別集計
本レースより後の1走
集計期間:2013.10. 5 ~ 2019.11. 9
-------------------------------------------------------------------------
クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率
-------------------------------------------------------------------------
500万下 0- 0- 0- 1- 1- 1/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
1000万下 0- 0- 0- 0- 0- 0/ 0
1600万下 0- 0- 0- 0- 0- 0/ 0
OPEN他 0- 1- 0- 0- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3%
OPEN(L) 0- 0- 0- 0- 0- 0/ 0
G3 1- 2- 2- 0- 1- 2/ 8 12.5% 37.5% 62.5%
G2 2- 0- 0- 0- 1- 1/ 4 50.0% 50.0% 50.0%
G1 0- 0- 0- 0- 0- 0/ 0
-------------------------------------------------------------------------
■リアアメリア

前半ハイペースですが、後半平均よりもラップが落ちてるのが個人的には気に食わないです。
新馬勝ち20頭の次走成績はこんな感じです。
◆クラス別集計
本レースより後の1走
集計期間:2008. 7.26 ~ 2019.10.26
-------------------------------------------------------------------------
クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率
-------------------------------------------------------------------------
500万下 0- 1- 0- 0- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0%
1000万下 0- 0- 0- 0- 0- 0/ 0
1600万下 0- 0- 0- 0- 0- 0/ 0
OPEN他 4- 3- 1- 0- 0- 1/ 9 44.4% 77.8% 88.9%
OPEN(L) 0- 0- 0- 0- 0- 0/ 0
G3 2- 1- 0- 2- 2- 1/ 8 25.0% 37.5% 37.5%
G2 0- 0- 1- 0- 0- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0%
G1 0- 0- 0- 0- 0- 0/ 0
-------------------------------------------------------------------------
OP特別では通用しているのですが、重賞に壁がある感じです。
そしてアルテミスSの2着馬サンクテュエールの新馬戦のラップを見てみます。
同じコースでウーマンズハートもデビューしてますから、比較します。
※馬場差はほぼ同じです。

明らかにウーマンズハートの方が上です。
そしてアルテミスS3着だったビッククインバイオは、新潟2歳Sで3着です。
このレースラップを見ると

前半スローで早めのスパートになっていますが、最後の失速率が平均より少ないです。
これは前残りレースだと思います。
後2F目の加速も甘いですしね。
実際4着以内馬で、上り3位内の脚を使っていた馬は次走も好走していますが
上り5位で3着だったこの馬だけが次走500万でも4着にまけています。
※逃げて5着だった馬は次走重賞で15着
そう考えると差して上り1位1着だったウーマンズハートと2番手で3着だったビッククインバイオの力差は着差以上にあります。
そのビッククインバイオが展開に恵まれたとはいえ3着(0.2秒差)だった事を考えると
アルテミスS自体のレースレベルに疑問がわきます。
これがリアアメリアが一番弱いと思っている理由です。
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