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第68回日刊スポーツ賞中山金杯(好走馬の条件)


明け4歳馬の好走条件を調べようと思ったのですが
いろいろ調べていくうちに、分ける必要はないのかなと思っております。

過去9年間の好走馬の条件を絞り込みました。


まず、条件を紹介する前に中山金杯というレースの位置づけを整理しておきます。

前回の記事で紹介した通り、前走重賞組の好走率が高いレースです。
中山記念を予想するうえで意識しておく必要があるのが2点あると思います。
①前年のG1・G2シーズンが終わった後の、年明け最初の中距離重賞
 G1・G2の中距離レースは年末に向けて距離延長を行っていきます。
 G1 2000m⇒2400m⇒2500m
 G2 2200m⇒1800m⇒2500m
 それが一旦リセットされて、また2000mに戻ります。
 直前の2400m以上の実績に惑わされない必要があります。
②酷寒期のレース
 1年で最も寒い時期に行われるレースなので、いわゆる冬馬が好走するレースともいえると思います。


さて、これから過去9年間のレースでどんな馬が好走したのか分析した結果を紹介します。
<前提>
中山金杯への路線は以下の4つのパターンがあります。
A路線 前年の9月以降G1・G2路線
B路線 前年の11月12月のG3路線
C路線 ディセンバーS組
D路線 前走条件戦組

それぞれの好走条件は次の通りです。
①A路線で0.5秒差以内実績馬
②A路線で0.6秒~1.0秒以内実績馬
③B路線で最先着馬
④ディセンバーS最先着馬
⑤11月12月の1600万を勝った馬

では、まず2016年~2018年を見ていきます。
中山金杯05

<2018年>
まず、A路線組の強いはずの①が負けて②が好走しています。
以下順次見ていくとわかりますが、基本的には①の方が好成績で②の方が好走率が低いです。
この年は①組にいろいろ問題がありました
・ダイワキャグニー 基本的に東京コースで好走してきた馬。①に該当したのも超スローの毎日王冠
・デニムアンドルビー 牝馬で基本的には2000m超のレースを得意とする馬
・マイネルミラノ 超スローのオールカマーで該当。以降の福島記念やチャレンジCで惨敗
とうことで②組が1-2着を占めました。
1着セダブリランテスは4戦して3勝3着1回の底を見ていない馬
2着ウインブライトは冬馬です。
3着4着も恐らく戦績を見てば冬馬です。

<2017年>
まずA路線組が2頭しかいない時点で低レベルな年という事がわかります。
これで前走重賞以外の馬にチャンスが出てきます。
唯一の①馬が1着です。
③の馬が3着に入ってます。
1-4着は前走同じ中山のディセンバーS組でした。
この年が低レベルだった証拠に、次走3着以内の馬は
10着だった馬が1000万で1着になっただけです。

<2016年>
この年も①②が合計で2頭しかいない低レベルの年です。
ブライトエンブレムはセントライト記念を0.4秒差とは言え、10着なので評価できません。
残りの①マイネルフロストが2着(5人)に入りました。
そして、前走G3の最先着馬が1着と3着
ディセンバーS組もいなくて、条件戦を勝った馬もネオリアリズム1頭だったので、上位にはこれませんでした。
ちなみに4着のライズトゥフェイムは9月1600万>OP2着という絶妙に好走条件をかいくぐっていた馬でした。

次に2013年~2015年を見てみます。
中山金杯06

<2015年>
この年は①②が合計で8頭もいるハイレベル戦です。
①の馬が1-2着を占めました。
3着には前走G3で最先着馬が入ってますが、恐らくデウスウルトは戦績から見て冬馬です。
4着のパッションダンスは前走が1年半以上の休み明けだった馬です。

<2014年>
①②が合計3頭なので、若干低レベルな年です。
①2頭のうち、1頭が1着、もう1頭ケイアイチョウサンは過去10年1度も3着以内の無い7枠8枠に入ってました。
2-3着は③の馬になります。

<2013年>
①が3頭いるので、まあまあな年ではないでしょうか。
1着と3着に①が入ってます。
2着アドマイヤタイシは福島記念とチャレンジC両方の最先着馬ですね。


最後に2010年~2012年を見てみます。
<2012年>
①が2頭しかいなくて、②は0ですからA路線は低レベルな年だと思います。
しかもエオリアンハープは牝馬限定戦のものですし
アクシオンは超スローの毎日王冠の実績なので適性に疑問があります。

という事で唯一の③コスモファントム(前年1着)が3着(5人)に入りましたが
1着は前走1600万を圧勝してきて2番人気のフェデラリスト
2着はディセンバーSを1番人気で負けていたダイワファルコンでした。

<2011年>
この年は①がいないのでA路線組は低レベルな年です。
②が5頭いますが、その中から2着キョウエイストーム(11人)が出ました。
キョウエイストームは中山1600mの京王杯AHを2着でしたから人気の盲点でしたね。

ミステリアスライトはオールカマーで該当しましたが、以降福島記念やディセンバーSで惨敗しているので評価できませんし
マイネルスターリーとトウショウウェイヴは毎日王冠での該当なので適性が違います。

1着のコスモファントムは③該当馬ですね。
3着のナリタクリスタルは新潟記念1着からの休み明けで過去9年で唯一データにかからない3着以内馬です。

<2010年>
この年は①が2頭②が3頭いるので、A路線はそこそこ高いといえます。
①該当馬のヒカルカザブエは基本的に2400m以上の実績馬なのでハイペースになる中山金杯向きではないです。
もう1頭のダイワワイルドボアはステイヤG2での該当なので適性が全く違います。
残りの②の中から2-3着が出ています。

1着は③該当馬でした。
お気づきの方もいるかもしれませんが、③該当馬は過去9年で毎年必ず3着以内に入ってます。
ちなみに③馬の過去9年の成績は
◆印3別集計
集計期間:2010. 1. 5 ~ 2018. 1. 6
-----------------------------------------------------------------------------------
印3 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
-----------------------------------------------------------------------------------
③ 3- 2- 3- 0- 0- 6/ 14 21.4% 35.7% 57.1% 77 122
-----------------------------------------------------------------------------------
黙って買っても複勝回収値は122円です。


過去9年の振り返りは以上になります。
なんとなく、好走馬の条件がお分かりいただけましたでしょうか。

さて、今年を分類すると次の通りです。
中山金杯08

まず、A路線組が①が1頭②が6頭いるので、そこそこレベルは高いと思います。
また③も3頭いるので、前走条件戦組の出番は今年は無いかなというイメージです。

その中でも唯一の①で前年2着、且つ冬馬ウインブライトはやはり評価したいですね。
その他では、②で内枠を引き、且つ③でもあるエアアンセムも注目したいです。
さらに③組で前走大幅馬体重増で3着に好走したストロングタイタン
このレースと相性が良いステイゴールド産駒で③該当のマウントゴールド
以上4頭を現時点での注目馬として挙げておきます。

<おまけ>
枠順もかなり偏りがあるので紹介しておきます。
過去10年の枠順別成績は
◆枠番別集計
集計期間:2009. 1. 4 ~ 2018. 1. 6
-----------------------------------------------------------------------------------
枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
-----------------------------------------------------------------------------------
1枠 2- 1- 1- 0- 0- 14/ 18 11.1% 16.7% 22.2% 80 48
2枠 3- 4- 0- 2- 0- 9/ 18 16.7% 38.9% 38.9% 86 105
3枠 3- 0- 2- 0- 1- 13/ 19 15.8% 15.8% 26.3% 51 51
4枠 1- 0- 1- 2- 1- 15/ 20 5.0% 5.0% 10.0% 24 15
5枠 0- 2- 2- 0- 3- 13/ 20 0.0% 10.0% 20.0% 0 124
6枠 1- 3- 4- 1- 2- 8/ 19 5.3% 21.1% 42.1% 30 160
7枠 0- 0- 0- 1- 2- 17/ 20 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
8枠 0- 0- 0- 4- 1- 17/ 22 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
-----------------------------------------------------------------------------------
7枠8枠は死に枠です。
これは厳しいペースで流れるので、外を通らされるのがきつい
かと言って後方待機をすると届かないのでしょうか。

また1着馬は3枠以内が8頭/10頭です。


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