人間のレースと競走馬のレースの違い
仕事が忙しくて、今週は全く更新できませんでしたが
秋華賞は昨年有料記事を書いており
それに無料記事で触れることはできないので書く内容に苦慮しているところです。
昨年の有料記事も更新したいと思いますし
無料の記事も書きたいとは思っています。
秋華賞は昨年有料記事を書いており
それに無料記事で触れることはできないので書く内容に苦慮しているところです。
昨年の有料記事も更新したいと思いますし
無料の記事も書きたいとは思っています。
さて「人間のレースと競走馬のレースの違い」についてですが
秋華賞の予想をかかずに、お前はいったい何を言っているのだとお思いの方もいるでしょうが
秋華賞にも多少関係があるのでお許しください。
私たちは競馬のレースを予想する際に、無意識に人間のレースに当てはめて考えているケースが多々あると思います。
個人的に長年競走馬のレースを人間に当てはめて考えた場合にもやっとしたものがありました。
私が「競走馬の距離適性って200mくらいの延長や短縮なら関係ないのでは。」
「むしろ大事なのはペースとかラップじゃないのか。」
という考えを持っていることはご存知だと思います。
過去の日記でさんざんハイペースになれば距離延長馬が、スローペースなら距離短縮馬が好走率があがることは
データで示しています。
当然、根幹距離とか非根幹距離とか信じてません。
今でもときどき見かけるこの理論
例えば、秋華賞では非根幹距離からのローズSから物凄く好走馬が出ています。
先日のスプリンターズSでは新潟1000mや阪神1400mと相性が良い傾向もはっきり出てます。
根幹距離論者の方はそううときご自分の中でどう折り合いをつけているのかまったくもって不思議です。
強い馬は別?
例えば
A「根幹距離が得意な馬」
B「非根幹距離が得意な馬」
C「どっちもこなす馬」
がいたとして、Cタイプの馬より、AやBの馬が大多数でないと
根幹距離理論は成り立たないと思うのですが
強い馬には当てはまらないと考えるなら、重賞予想には使えない理論ですよね。
個人的には後付けの適当予想&回顧論者としか思ってません。
話を戻しますと
私の拙い知識で、筋肉について書くと
基本的に「速筋」と「遅筋」という2種類の筋肉があって
「速筋」が多い人ほど、筋肉を速く動かすことができて瞬発力やスピードがあると思ってます。
逆に「遅筋」が多い人ほど、筋肉を速く動かく事はできないが、「持久力」に秀でて疲れにくいと思ってます。
ここで皆さんに質問なんですが
「人間の100mのランナーと1万mランナーなら、どっちが瞬発力があると思いますか?」
恐らくほぼ全員が100mのランナーと答えると思います。
では競走馬はどうでしょうか。
「どの距離を得意とする馬が、最も瞬発力があると思いますか?」
こう聞かれたらどう答えますか?
人間と同じように短い距離の得意な馬だと思いますか?
1600m?2000m?
人によって答えはまちまちだと思いますが
1200mとか1000mと答える人はあまりいない気がします。
競走馬も人間と同じように短距離程筋肉ムキムキの馬が増えます。
逆に3000mを超える長距離を走る馬は軽量馬も多くいます。
この点は人間と似ているので、競走馬も短距離を走る馬が最も瞬発力があると言われたら
何かもやっと思う人はいませんでしょうか。
理屈はわかるけど、何か違和感感じませんかね。
私は正直感じます。
32秒台の凄い脚です!というフレーズを1200mでよく聞きますかね?
何より、私を含めほとんどのラップ分析をする人は、短距離を基本的には「持続力戦」と分類してませんでしょうか。
では、この違和感の正体は何かと考えますと

上記の表は、中央4場での3歳以上1000万の芝良馬場の平均区間ラップと最速のレース上がりをまとめたものです。
結論からいうと中山以外は1200m以外の距離で最速上がり3Fを計上してます。
つまり、距離が短いほど瞬発力やトップスピードが高いとは言えないと推測されます。
いや、1200mは最初から飛ばしているから後3Fが遅いのではと思う方もいると思いますが
逆に人間の100mで、最初から飛ばしているから400mや800mや1万mより遅いラップ区間がありますかね?
この点において、やはり競走馬のレースは人間のレースとは異質なんだと思います。
じゃ、どうしてこんな違いが生じるのかと考えると
やはり素質のあるものがどの距離に集まるのかだと思います。
人間の場合は「人類最速」の名のもとにもっとも速く走れる人が100mに集まります。
注目度も他の距離とは比較にならないです。
失礼な言い方をすれば、100mで通用しないと人が距離を伸ばして最も自分の適した距離で戦うような構造になっています。
一方競走馬は、これまでも何度も申し上げてますが
中距離の賞金が最も高く、また注目度も高いです。
1800m~2000mで通用しなかった馬が、短距離や長距離に流れていく構造になっていると思います。
逆に言うと、最もスピードがあり、最も良い脚を長く使える馬が中距離にいると考えるのが自然だと思います。
つまり、よく聞くフレーズで
「この馬には少し距離が長っかった」
この表現は正しくは
「この馬は中距離で戦うには、スピードが足りなかった」
もしくは
「この馬は中距離で戦うには、良い脚の持続時間が短かった」
なのではないかと考えています。
たった200m延長しただけで、距離が長くて足が止まったような現象が発生するのは
本当にスタミナが足りないのではなく、能力が足りないのではないかと。
そうでないと、ハイペースになるほど距離延長組の好走率があがる理屈を説明できません。
恐らく、競走馬は短距離路線の馬の方が、中距離路線の馬降より「遅筋」が多いような気がします。
そこが人間のアスリートとの最も多きな違いだと思います。
何が言いたいかというと、競走馬の世界は
1800m~2000mを中心にピラミッド構造になっている
多分、今後の私の予想はこの点を意識した記事がや分析が増えると思います。
秋華賞の予想をかかずに、お前はいったい何を言っているのだとお思いの方もいるでしょうが
秋華賞にも多少関係があるのでお許しください。
私たちは競馬のレースを予想する際に、無意識に人間のレースに当てはめて考えているケースが多々あると思います。
個人的に長年競走馬のレースを人間に当てはめて考えた場合にもやっとしたものがありました。
私が「競走馬の距離適性って200mくらいの延長や短縮なら関係ないのでは。」
「むしろ大事なのはペースとかラップじゃないのか。」
という考えを持っていることはご存知だと思います。
過去の日記でさんざんハイペースになれば距離延長馬が、スローペースなら距離短縮馬が好走率があがることは
データで示しています。
当然、根幹距離とか非根幹距離とか信じてません。
今でもときどき見かけるこの理論
例えば、秋華賞では非根幹距離からのローズSから物凄く好走馬が出ています。
先日のスプリンターズSでは新潟1000mや阪神1400mと相性が良い傾向もはっきり出てます。
根幹距離論者の方はそううときご自分の中でどう折り合いをつけているのかまったくもって不思議です。
強い馬は別?
例えば
A「根幹距離が得意な馬」
B「非根幹距離が得意な馬」
C「どっちもこなす馬」
がいたとして、Cタイプの馬より、AやBの馬が大多数でないと
根幹距離理論は成り立たないと思うのですが
強い馬には当てはまらないと考えるなら、重賞予想には使えない理論ですよね。
個人的には後付けの適当予想&回顧論者としか思ってません。
話を戻しますと
私の拙い知識で、筋肉について書くと
基本的に「速筋」と「遅筋」という2種類の筋肉があって
「速筋」が多い人ほど、筋肉を速く動かすことができて瞬発力やスピードがあると思ってます。
逆に「遅筋」が多い人ほど、筋肉を速く動かく事はできないが、「持久力」に秀でて疲れにくいと思ってます。
ここで皆さんに質問なんですが
「人間の100mのランナーと1万mランナーなら、どっちが瞬発力があると思いますか?」
恐らくほぼ全員が100mのランナーと答えると思います。
では競走馬はどうでしょうか。
「どの距離を得意とする馬が、最も瞬発力があると思いますか?」
こう聞かれたらどう答えますか?
人間と同じように短い距離の得意な馬だと思いますか?
1600m?2000m?
人によって答えはまちまちだと思いますが
1200mとか1000mと答える人はあまりいない気がします。
競走馬も人間と同じように短距離程筋肉ムキムキの馬が増えます。
逆に3000mを超える長距離を走る馬は軽量馬も多くいます。
この点は人間と似ているので、競走馬も短距離を走る馬が最も瞬発力があると言われたら
何かもやっと思う人はいませんでしょうか。
理屈はわかるけど、何か違和感感じませんかね。
私は正直感じます。
32秒台の凄い脚です!というフレーズを1200mでよく聞きますかね?
何より、私を含めほとんどのラップ分析をする人は、短距離を基本的には「持続力戦」と分類してませんでしょうか。
では、この違和感の正体は何かと考えますと

上記の表は、中央4場での3歳以上1000万の芝良馬場の平均区間ラップと最速のレース上がりをまとめたものです。
結論からいうと中山以外は1200m以外の距離で最速上がり3Fを計上してます。
つまり、距離が短いほど瞬発力やトップスピードが高いとは言えないと推測されます。
いや、1200mは最初から飛ばしているから後3Fが遅いのではと思う方もいると思いますが
逆に人間の100mで、最初から飛ばしているから400mや800mや1万mより遅いラップ区間がありますかね?
この点において、やはり競走馬のレースは人間のレースとは異質なんだと思います。
じゃ、どうしてこんな違いが生じるのかと考えると
やはり素質のあるものがどの距離に集まるのかだと思います。
人間の場合は「人類最速」の名のもとにもっとも速く走れる人が100mに集まります。
注目度も他の距離とは比較にならないです。
失礼な言い方をすれば、100mで通用しないと人が距離を伸ばして最も自分の適した距離で戦うような構造になっています。
一方競走馬は、これまでも何度も申し上げてますが
中距離の賞金が最も高く、また注目度も高いです。
1800m~2000mで通用しなかった馬が、短距離や長距離に流れていく構造になっていると思います。
逆に言うと、最もスピードがあり、最も良い脚を長く使える馬が中距離にいると考えるのが自然だと思います。
つまり、よく聞くフレーズで
「この馬には少し距離が長っかった」
この表現は正しくは
「この馬は中距離で戦うには、スピードが足りなかった」
もしくは
「この馬は中距離で戦うには、良い脚の持続時間が短かった」
なのではないかと考えています。
たった200m延長しただけで、距離が長くて足が止まったような現象が発生するのは
本当にスタミナが足りないのではなく、能力が足りないのではないかと。
そうでないと、ハイペースになるほど距離延長組の好走率があがる理屈を説明できません。
恐らく、競走馬は短距離路線の馬の方が、中距離路線の馬降より「遅筋」が多いような気がします。
そこが人間のアスリートとの最も多きな違いだと思います。
何が言いたいかというと、競走馬の世界は
1800m~2000mを中心にピラミッド構造になっている
多分、今後の私の予想はこの点を意識した記事がや分析が増えると思います。
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No title
面白い考察ですね。Toshinさんの考察を読み漁っています。
2000前後に絶対能力が高い馬が本来の適性を超えて集まるのは確かですよね。距離が本来合ってないのにクラシックを目指し散っていった馬は枚挙に暇がありません。
遅筋に関しては少し違う見解を持っています。根拠としては近年ミオスタチン関連の話題が盛んになっていますが筋肥大しやすい遺伝子を持つ競走馬の方が短距離適性が高い傾向はやはりあるようだからです。筋肥大は速筋にしか起こらないわけですから、距離適性が短くなるほど速筋優位になると思います。
ハロン15より速くなると無酸素運動が介在してくると言われているわけですから、平均ラップが速くなるほど、それが最速ラップと比較して大したことのないラップでも無酸素性のエネルギーの供給が重要になってくるのではないでしょうか。
特にレース序盤は有酸素性のエネルギー供給がフル稼働しないわけですから、そのポイントで速いラップを刻むと速筋が発達していない馬は終盤にキレる脚を残しておけないということになるのではないかと思います。
具体例としてはメジロブライトやライスシャワーが中距離のハイペースを追いかけた場合です。
逆にスローペースになると、短距離適性の高い馬は道中で有酸素性のエネルギー供給が劣位な分、それを補完するために無酸素性のエネルギーを他馬と比べて相対的に消耗することになり、キレ勝負で逆に劣ってしまうことになると考えると辻褄は合うのではないかと思います。
重要なことはスローペースであっても運動強度としては十分に高いということにあるのではないでしょうか。
そして、助走がついた状態からの上がり33秒台はサラブレッドにとって特別速いラップではない。
オープンレベルの馬なら多くの馬が1ハロンだけなら10.5に入れてこれると思いますし、スプリントG1で逃げを打てるレベルの馬であればもっと速いでしょう。(最近のスプリント戦は以下略ですけれど)
仮に道中が15秒以上かかるようなミラクルスローであれば、短距離馬がクラシックディスタンスでも絶対的なスピード能力の違いで物凄い上がりを叩き出すことになると思います。調教でも全く疲れていない状態で短距離を走るとやはりスプリント本職にしている馬が速いわけですから。
ただし、競走馬はスプリンターでもステイヤーでも馬体が殆ど速筋で構成されているわけですから、ステイヤー的馬体でもフォームの良さ、運動神経の良さで助走のついた状態からであればスプリンター以上のトップスピードとその持続力を発揮する馬も中にはいるということなのだろうと思います。
以上がToshinさんが仰る、ハイペースで距離延長馬が好走する要因になっていると推察します。
あくまで私の勘による考察ですが、長々と失礼いたしました。
2000前後に絶対能力が高い馬が本来の適性を超えて集まるのは確かですよね。距離が本来合ってないのにクラシックを目指し散っていった馬は枚挙に暇がありません。
遅筋に関しては少し違う見解を持っています。根拠としては近年ミオスタチン関連の話題が盛んになっていますが筋肥大しやすい遺伝子を持つ競走馬の方が短距離適性が高い傾向はやはりあるようだからです。筋肥大は速筋にしか起こらないわけですから、距離適性が短くなるほど速筋優位になると思います。
ハロン15より速くなると無酸素運動が介在してくると言われているわけですから、平均ラップが速くなるほど、それが最速ラップと比較して大したことのないラップでも無酸素性のエネルギーの供給が重要になってくるのではないでしょうか。
特にレース序盤は有酸素性のエネルギー供給がフル稼働しないわけですから、そのポイントで速いラップを刻むと速筋が発達していない馬は終盤にキレる脚を残しておけないということになるのではないかと思います。
具体例としてはメジロブライトやライスシャワーが中距離のハイペースを追いかけた場合です。
逆にスローペースになると、短距離適性の高い馬は道中で有酸素性のエネルギー供給が劣位な分、それを補完するために無酸素性のエネルギーを他馬と比べて相対的に消耗することになり、キレ勝負で逆に劣ってしまうことになると考えると辻褄は合うのではないかと思います。
重要なことはスローペースであっても運動強度としては十分に高いということにあるのではないでしょうか。
そして、助走がついた状態からの上がり33秒台はサラブレッドにとって特別速いラップではない。
オープンレベルの馬なら多くの馬が1ハロンだけなら10.5に入れてこれると思いますし、スプリントG1で逃げを打てるレベルの馬であればもっと速いでしょう。(最近のスプリント戦は以下略ですけれど)
仮に道中が15秒以上かかるようなミラクルスローであれば、短距離馬がクラシックディスタンスでも絶対的なスピード能力の違いで物凄い上がりを叩き出すことになると思います。調教でも全く疲れていない状態で短距離を走るとやはりスプリント本職にしている馬が速いわけですから。
ただし、競走馬はスプリンターでもステイヤーでも馬体が殆ど速筋で構成されているわけですから、ステイヤー的馬体でもフォームの良さ、運動神経の良さで助走のついた状態からであればスプリンター以上のトップスピードとその持続力を発揮する馬も中にはいるということなのだろうと思います。
以上がToshinさんが仰る、ハイペースで距離延長馬が好走する要因になっていると推察します。
あくまで私の勘による考察ですが、長々と失礼いたしました。
追記 距離適性と遅筋と速筋について
サラブレッドの骨格筋の運動特性とミオスタチン遺伝子型
http://www.equinst.go.jp/JP/arakaruto/baji/bt123-150501.html
ミオスタチンによる筋量の調節
ミオスタチンとは、成長因子の1つで、筋細胞の増殖肥大を「抑制」する物質です。したがって、このミオスタチンが働かなくなると筋肉隆々の個体になることが知られています。しかし、通常はミオスタチンを介して適切な筋量の調節が行われるため、筋量は一定に保たれています。
近年、このミオスタチン遺伝子に認められる一塩基多型(遺伝子の一部分が個体によって異なる)が競走距離適性に関わることが報告されました。すなわち、「C/C」型は短距離、「T/T」型は長距離、「C/T」型はその中間(中距離)に適した傾向を示すことが明らかにされたのです(図2)。では、この様な距離適性を持つサラブレッドの筋量にはどのような特徴があるのでしょうか?JRA育成馬を用いて、調教開始から6ヶ月後の測尺結果とミオスタチン遺伝子型との関連を解析した調査では、筋量を反映する「体重/体高(kg/cm)」は、C/C型で最も高いことが分かりました(図3)。さらに、中殿筋に針を刺して筋肉を少量採取して、組織学的に筋肉組成を分析した結果では、C/C型の馬のTypeⅡx線維面積が最も増加する傾向が認められました。これらのことから、C/C型の馬の筋肉はトレーニングにより肥大しやすく、スピード適性が高いと考えられました。
上記のように、速筋優勢の競走馬のほうが距離適性は短いという研究がありますので,ヒトの距離適性と筋肉構成は基本的に相似的な構図になっていると思います。
所謂ガチムチの競走馬が優位を持っているのはおそらくレースの終盤ではなく序盤、中盤にあるということなのでしょう。有酸素性エネルギーは運動開始直後には全開にならないという
生理学的要素が絡んできていると思われます。
よって、基本的にペースが速くなりやすいダート競馬は馬格のある、速筋の肥大したタイプでないと終盤にお釣りを残せないのだろうと思います。
逆に芝ではディープインパクトのような極めて細身の馬が爆発的な末脚を使っていたことを鑑みても、競走馬の芝競馬での所謂瞬発力はスタミナ(有酸素エネルギー依存)的な側面が色濃いものなのでしょう。
しかしペースが速くなると勝負どころを迎えるまでに無酸素性エネルギーを消耗して良い脚を使えない。
そう考えると息の入らない比較的速いペースで流れた有馬記念での初めての敗戦も説明できるのではないかなと。
古馬になって身が入るというのは、速筋が肥大しにくいミオスタチンタイプが主にTT型の馬が筋肥大を起こし、比較的速いペースでも楽に追走できるようになることを経験に基づいて表現しているのかと思います。
またしても長文失礼いたしました。
http://www.equinst.go.jp/JP/arakaruto/baji/bt123-150501.html
ミオスタチンによる筋量の調節
ミオスタチンとは、成長因子の1つで、筋細胞の増殖肥大を「抑制」する物質です。したがって、このミオスタチンが働かなくなると筋肉隆々の個体になることが知られています。しかし、通常はミオスタチンを介して適切な筋量の調節が行われるため、筋量は一定に保たれています。
近年、このミオスタチン遺伝子に認められる一塩基多型(遺伝子の一部分が個体によって異なる)が競走距離適性に関わることが報告されました。すなわち、「C/C」型は短距離、「T/T」型は長距離、「C/T」型はその中間(中距離)に適した傾向を示すことが明らかにされたのです(図2)。では、この様な距離適性を持つサラブレッドの筋量にはどのような特徴があるのでしょうか?JRA育成馬を用いて、調教開始から6ヶ月後の測尺結果とミオスタチン遺伝子型との関連を解析した調査では、筋量を反映する「体重/体高(kg/cm)」は、C/C型で最も高いことが分かりました(図3)。さらに、中殿筋に針を刺して筋肉を少量採取して、組織学的に筋肉組成を分析した結果では、C/C型の馬のTypeⅡx線維面積が最も増加する傾向が認められました。これらのことから、C/C型の馬の筋肉はトレーニングにより肥大しやすく、スピード適性が高いと考えられました。
上記のように、速筋優勢の競走馬のほうが距離適性は短いという研究がありますので,ヒトの距離適性と筋肉構成は基本的に相似的な構図になっていると思います。
所謂ガチムチの競走馬が優位を持っているのはおそらくレースの終盤ではなく序盤、中盤にあるということなのでしょう。有酸素性エネルギーは運動開始直後には全開にならないという
生理学的要素が絡んできていると思われます。
よって、基本的にペースが速くなりやすいダート競馬は馬格のある、速筋の肥大したタイプでないと終盤にお釣りを残せないのだろうと思います。
逆に芝ではディープインパクトのような極めて細身の馬が爆発的な末脚を使っていたことを鑑みても、競走馬の芝競馬での所謂瞬発力はスタミナ(有酸素エネルギー依存)的な側面が色濃いものなのでしょう。
しかしペースが速くなると勝負どころを迎えるまでに無酸素性エネルギーを消耗して良い脚を使えない。
そう考えると息の入らない比較的速いペースで流れた有馬記念での初めての敗戦も説明できるのではないかなと。
古馬になって身が入るというのは、速筋が肥大しにくいミオスタチンタイプが主にTT型の馬が筋肥大を起こし、比較的速いペースでも楽に追走できるようになることを経験に基づいて表現しているのかと思います。
またしても長文失礼いたしました。
追記 距離適性と遅筋と速筋について
蛇足なのですが、ここからさらに展開してサンデーサイレンスは短中距離血統と言われておりましたが違うのではないかと思うのです。
筋肥大をしていない細身の馬体で芝に向く馬を続々出していたこと、そして現役時代もスローペースの瞬発力勝負が得意で時計勝負になったベルモントSはライバルに完敗したことはか細い馬体が示すように無酸素エネルギーに優れておらず序盤からスピード勝負に持ち込まれたことが理由であり、イージーゴーアーがステイヤーだったからという一般的な論調はむしろ逆ではないかと思うのです。
これらの特徴はディープインパクトと近いものがあります。
この逆パターンがライスシャワーとミホノブロボンの菊なのですが、スピード競馬に持ち込んだ
ダービーではブルボンが勝ちましたがスローに落としたしまった菊ではライスの脚が
溜まってしまい、瞬発力に屈しました。
これはあくまで私の妄想ですし異論反論あるでしょう。私もちょっと感覚的にはおかしな感じになってはいるのですけど、サンデーがスプリントやダートを比較的不得手にしていたこともこれなら説明はつくのではないかと思うのです。
ちなみに蛇足の蛇足ですが、ステイヤータイプのハーツクライが古馬になって
いきなり先行し、ディープを負かしたのもいわゆる身が入った、マッチョになった、無酸素性のエネルギー供給が充実し前半に急かしても消耗しづらくなったということで説明できるのではないかと思います。
ディープも最後の有馬なんかは、実質スローではありますけどそういった本格化の片鱗を見せているのではないかと思います。
筋肥大をしていない細身の馬体で芝に向く馬を続々出していたこと、そして現役時代もスローペースの瞬発力勝負が得意で時計勝負になったベルモントSはライバルに完敗したことはか細い馬体が示すように無酸素エネルギーに優れておらず序盤からスピード勝負に持ち込まれたことが理由であり、イージーゴーアーがステイヤーだったからという一般的な論調はむしろ逆ではないかと思うのです。
これらの特徴はディープインパクトと近いものがあります。
この逆パターンがライスシャワーとミホノブロボンの菊なのですが、スピード競馬に持ち込んだ
ダービーではブルボンが勝ちましたがスローに落としたしまった菊ではライスの脚が
溜まってしまい、瞬発力に屈しました。
これはあくまで私の妄想ですし異論反論あるでしょう。私もちょっと感覚的にはおかしな感じになってはいるのですけど、サンデーがスプリントやダートを比較的不得手にしていたこともこれなら説明はつくのではないかと思うのです。
ちなみに蛇足の蛇足ですが、ステイヤータイプのハーツクライが古馬になって
いきなり先行し、ディープを負かしたのもいわゆる身が入った、マッチョになった、無酸素性のエネルギー供給が充実し前半に急かしても消耗しづらくなったということで説明できるのではないかと思います。
ディープも最後の有馬なんかは、実質スローではありますけどそういった本格化の片鱗を見せているのではないかと思います。
Re: 追記 距離適性と遅筋と速筋について
鯛めしうまいさん
浅学の私に貴重なお話をご教授いただき誠にありがとうございました。
現在仕事がピークですので
来週にでもじっくり拝見させていただきます。
浅学の私に貴重なお話をご教授いただき誠にありがとうございました。
現在仕事がピークですので
来週にでもじっくり拝見させていただきます。
コントレイルが好き💗
コントレイル🐴が好き💗になりました。
彼は筋肉隆々です。
馬🐴ってhandsome&nobleな顔立ちをしていてSEXYです😀😀😀😀😀😀😀😀😀😀
彼は筋肉隆々です。
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