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第12回アイビスサマーダッシュ~その②~

アイビスSDは不思議なレースである。
このレースで好走した後、鳴かず飛ばずの馬が何頭もいる。
また、前走同じ新潟1000mの条件戦を惨敗した後にこのレースを激走した馬も何頭もいる。

そこで一つの仮説を立てた。
新潟1000mは馬の能力以外の要素が大きく影響を及ぼすレースなのではないだろうか。

その一つの証拠に平均単勝配当金額を調べてみると

<2001年以降 1000万クラス以上>
◆芝1000 平均単勝配当 1,290.6円(68R)
◆芝1200 平均単勝配当 892.1円(29R)

この様に芝1000mが1.5倍ほど配当が高い。
またアイビスSDの単勝平均配当は1,506.4円(11R)である。

このように新潟芝1000m非常に荒れやすいのである。

では、どういった要素が影響を与えているかというと、もちろん斤量の影響も大きいと思うが
枠順と脚質の影響も大きいのではないかと考えた。

そこで、各枠順別にレース中の位置取りをビジュアル化し、そこに成績を付け加えてみた。

■2011年 アイビスSDの枠順と脚質と成績

2012アイビスSD02


各馬の位置取りをピンクと青色で着色してある。
ピンク色は逃げた馬(もしくはグループで先頭の馬)

■2010年 アイビスSDの枠順と脚質と成績

2012アイビスSD03



■2009年 アイビスSDの枠順と脚質と成績

2012アイビスSD04



この図表を2007年分まで作成して気が付いたことがある。

<特徴>
○新潟1000mは直線コースであり、スタートすると馬はラチを頼って内側または外側に
 集中する傾向にある。
○隊列は「ハ」の字型を形成する。
○逃げ・先行馬が有利である。

<気が付いた点>
○逃げ・先行馬が有利なのは、短い1000mなので弱い馬もそれほどタレない。
○従って後方の馬は、前に馬がいると一旦外に出して追い越す必要がある。
○しかし、後1Fも12.0秒以下のケースが多く、追い越すにはコースロス+11秒前半の脚が
 必要となり、相当な能力差が無いと厳しい。
○後方と言ってもそれほど位置取りに差があるわけではなく、差し馬も逃げ・先行馬と
 似たようなペースで走っている。
○結果、差し・追い込みが決まりにくくなる。
○しかし両端から4頭くらいまでは差しが決まるケースがある。
○これは逃げておる馬が柵ギリギリの位置を走る事はまれで、1-2頭分空いているから
 柵ぎりぎりを走っている差し馬は前に馬がいないケースが多いからである。

★逆にいうと18立てのレース場合「馬番で5番~14番くらいまでの差し馬は、前に逃げ・先行馬がいるケースが多く、殆どノーチャンスである。」

という事がわかった。(と思っているw)

新潟1000mは枠順とどの位置に逃げ・先行馬がいるのかという要素が非常に重要なのである。
前の馬に蓋をされる位置にいる馬は、勝つチャンスが殆どないのである。

例えば、2012年3番のエーシンヴァーゴウは記録上は7番手を進んだことになっているが
実際は周りに逃げ・先行馬がいなくて、内側グループの先頭を走っていた。
邪魔する馬も無く、伸び伸びと走れたのである。

このように、枠順の有利不利で能力はあるにも関わらず、枠順が決まった時点で
勝てない枠順にいる馬がいる関係でアイビスSDは荒れるのではないだろうか。


<参考:位置取り5番手以下の馬の枠番別成績>
◆枠番別集計
集計期間:2001. 8.19 ~ 2011. 7.17
------------------------------------------------
枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
------------------------------------------------
1枠 0- 0- 1- 1- 1-10/13 0.0% 0.0% 7.7%
2枠 2- 0- 1- 0- 0-10/13 15.4% 15.4% 23.1%
3枠 0- 1- 0- 2- 0-11/14 0.0% 7.1% 7.1%
4枠 1- 0- 1- 0- 1-10/13 7.7% 7.7% 15.4%
5枠 0- 1- 0- 0- 0- 9/10 0.0% 10.0% 10.0%
6枠 0- 0- 0- 0- 0-15/15 0.0% 0.0% 0.0%
7枠 1- 0- 2- 0- 1-12/16 6.3% 6.3% 18.8%
8枠 1- 2- 0- 2- 1- 8/14 7.1% 21.4% 21.4%
------------------------------------------------


もう一つ3歳馬について気になるデータを

■開催が1か月早まった以降の年齢別成績

2006年にアイビスSDは8月開催から7月開催に約1か月早まった。
しかし、3歳馬の斤量は牝馬51kg、牡馬53kgで変わっていない。
成長期にある3歳馬が開催が1か月早まったことで、2006年以降成績が落ちている。


■開催が早まった2006年以降
◆年齢別集計
集計期間:2006. 7.16 ~ 2011. 7.17
------------------------------------------------------------------
年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
------------------------------------------------------------------
3歳 1- 1- 2- 0- 1- 6/11 9.1% 18.2% 36.4% 153 120
4歳 2- 2- 0- 2- 2- 5/13 15.4% 30.8% 30.8% 67 67
5歳 2- 1- 3- 2- 1-22/31 6.5% 9.7% 19.4% 272 136
6歳 1- 2- 1- 1- 1-17/23 4.3% 13.0% 17.4% 56 83
7歳以上 0- 0- 0- 1- 1-23/25 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
------------------------------------------------------------------

■開催が遅かった2001年~2005年
◆年齢別集計
集計期間:2001. 8.19 ~ 2005. 8.21
------------------------------------------------------------------
年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
------------------------------------------------------------------
3歳 1- 0- 2- 0- 0- 1/ 4 25.0% 25.0% 75.0% 567 337
4歳 1- 2- 1- 1- 2- 6/13 7.7% 23.1% 30.8% 20 53
5歳 1- 1- 1- 0- 2- 8/13 7.7% 15.4% 23.1% 26 41
6歳 2- 2- 1- 2- 0-16/23 8.7% 17.4% 21.7% 59 50
7歳以上 0- 0- 0- 2- 1- 9/12 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
------------------------------------------------------------------

2006年以降の1着・2着馬も2006年の1-2フィニッシュを決めた年だけで
それ以降は出走頭数は増えたものの、3着までが精一杯であるのが現状である。
※個人的に2006年はかなりレベルの低い年だったのではないかと思っている。

3歳馬にあまり過度な期待はできないのではないだろうか。
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